夏の夜、岐阜の長良川には、幻想的な光景が広がります。川の上には、明るい火が灯り、その周りを
大きな鵜という鳥が飛びまわります。これは「鵜飼い」と呼ばれる、1300年以上前の古い時代から
続く漁の方法です。鵜という鳥を使って川で魚(鮎)を捕るのです。岐阜市の夏の風物詩として
知られています。では、なぜこの鵜飼いはこんなにも長い間、人々に大切にされているのでしょうか。
その魅力を調べてみました。
長良川の鵜飼い
もともとは食糧や生活のために行われていた鵜飼。鵜飼は鵜匠が鵜をあやつり魚を捕える漁法で、
およそ1300年の歴史があり、織田信長などの権力者たちに保護されてきました。
真っ暗闇の中、赤々と燃える篝火(かがりび)を川面に映し、鵜匠と鵜が一体となって繰り
広げる古典漁法「鵜飼」は、幻想的な幽玄の世界を味合わせてくれます。
現在、長良川の鵜匠は6人で正式な職名は宮内庁式部職鵜匠といい、代々その技や伝統が受け継がれて
います。 皇室御用の鵜飼として、数少ない宮内庁式部職鵜匠により伝統を守り続けていて、年8回の
御料鵜飼でとれた鮎を皇室に献上しています。鵜匠は日頃から飼っている鵜と生活を共にし、その
体調に気を使いながら漁を行なっています。鵜匠が三人一組で船に乗り10羽近くの鵜を巧みに操り、
魚を捕らえる 姿を自分も船から観賞することが醍醐味になります。 川面に篝火を掲げて魚をおびき
寄せ集まってきた魚を鵜が次々と吞み込みます。 鵜に捉えられた魚は鵜匠の指示により、
どんどん吐き篭に投入されます。 三人が1つの鵜舟に乗り込み、息の合った見事なコンビネーション
で魚を捉えるのです。
また吐きかごなどの長良川の鵜飼用具一式122点は、国の重要有形民俗文化財に、
長良川の鵜飼漁の技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
そして鵜匠が鵜をはげます「ホウホウ」という掛け声や舟べりをたたく音が日本の音風景百選に
選ばれています。
![管理人](https://www.op-wp.com/wp-content/uploads/2023/02/23480290-1-e1675576114366.png)
長良川中流は街中を流れているにも関わらず、日本三大清流といわれるほど清らかな流れです。
長良川鵜飼予約方法
鵜飼を見るために船に乗りますが、その予約にはいくつかあります。
・乗合船食事なし:飲食物の持ち込みは最終出船以外は自由です。
・おまかせパック:お弁当と飲み物1本がセットされています。
乗船日前日の午前中までに申し込み。
乗船当日に受付で代金を払い「お弁当、お茶」と引き換える。
・おまかせパックデラックス:天然アユなどの地元食材を使ったお弁当が
食べられます。(お茶、お土産付きです。)
乗船日の一週間前までに申し込み。
乗船当日受付で支払いを済ませ乗船券と引き換える。
食事は船内に配膳されています。
①直接の申し込み
予約はインターネットもしくは電話で
岐阜市鵜飼観光船事務所 Tel 058-262-0104
予約空き状況
↓
https://www.ukai-gifucity.jp/Ukai/ReserveSys/GUJW1200.asp?ID=6
②宿泊施設経由でも予約できます。
夜に行われるので日帰りではなく一泊 あるいは2泊の旅行として計画するのがよいでしょう。
鵜飼の予約は宿泊の予約と同時にホテル や旅館で申し込みをするのが便利なようです。
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開催期間
令和6年5月11日(土)~10月15日(火)に開催されます。
鵜飼休み(9月17日(土))、天候により鵜飼ができないときは中止です。
納涼鵜飼い日 夏休みなど繁忙期には一日に2回鵜飼を行います。
実施予定日 7月13日(土)、20日(土)、27日(土)
8月3日(土)、17日(土)、31日(土)
9月14日(土)、21日
花火大会開催日 8月10日(土)貸切船のみ
所要時間
乗合船の出船時間 18:45, 19:15, 19:45
納涼鵜飼い日 1回目 18:15, 18:45, 19:15(鵜飼い開始19:30 終了20:20頃)
2回目 20:40(鵜飼い開始21:10~ 終了22:00頃)
![](http://www.op-wp.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
1時間弱かかりますね。
おまかせパック 出船時間18時45分~鵜飼い開始19時45分頃~下船20時30分頃
2時間弱のイベントとなります。
御料鵜飼い日 19:15, 19:45のみ ※「御料場」で皇室に納める鮎の捕獲
のための鵜飼が行われるため観覧用
の鵜飼開始が遅くなります。
(年8回行われます)
料金及び貸切専用船
乗合船:18時15分出船 全日 大人3500円、小人1800円
18時45分出船 平日 大人3200円、小人1800円、土日祝日 大人3500円、小人1800円
19時15分出船 平日 大人3200円、小人1800円、土日祝日 大人3500円、小人1800円
令和4年5月高級観覧船「白月(しらつき)」、「藍山(あいやま)」、
「花篝(はなかがり)」が登場しました。
白月 定員10名 料金 89,400円
藍山 定員15名 料金 134,100円
花篝 定員15名 料金 134,100円
貸切専用船の料金は以下の通りです。
船種 | 定員 | 料金(税込) | |||
---|---|---|---|---|---|
50人乗り | 50人 | 148,800円 | |||
40人乗り | 40人 | 119,000円 | |||
30人乗り | 30人 | 89,300円 | |||
20人乗り | 20人 | 59,500円 | |||
15人乗り | 15人 | 44,700円 | |||
16人乗り(椅子席) | 16人 | 59,500円 | |||
高級船(15人乗り) | 15人 | 134,100円 | |||
高級船(10人乗り) | 10人 | 89,400円 |
まとめ
2024年5月11日(土)~10月15日(火)に岐阜県の長良川では、夏の夜空の下1300年以上の歴史を
持つ伝統的な漁法「鵜飼い」が行われます。篝火(かがりび)の明かりが川面に反射し、幻想的な光景
作り出されます。この光景は岐阜市の夏の風物詩として、多くの観光客に感動を与えています。
現在の鵜匠は6人で、宮内庁式部職鵜匠という職名を持ち、皇室に魚を献上するための「御料鵜飼」
としての役割も担っています。鵜飼いは鵜匠と鵜との深い絆に支えられた漁法であり、鵜の体調管理
にも細心の注意が払われます。
このようにして行われる「鵜飼」は日本の文化や歴史を感じることができる貴重な体験であり、
多くの思い出を作ってくれるでしょう。
![管理人](https://www.op-wp.com/wp-content/uploads/2023/02/23480290-1-e1675576114366.png)
私も子供の時に体験したことを鮮明に覚えています。
寒くて新聞紙をまとって寒さをしのぎました!
コロナ禍で鵜飼いに携わる人も減少してしまったようですが、また新たな取り組みも行われ
伝統が守られていくようです。是非応援したいですね。
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